補助金活用リノベーション＜第2回＞

こんにちは。

KENSO　上田建装社の松井です。

 

補助金活用リノベーション＜第2回＞の今回は「断熱性能」
について、ご案内させていただきます。

 

「断熱性能」は数字で表すことができるので、国の定めた
「省エネルギー基準」や「ZEH基準」と比較できます。
地域区分ですが、上田市はほとんどの地域で「地域区分4」になります。

 

下の【表1】でオレンジ色の枠で囲まれた部分が「地域区分4」です。

 

断熱性能をはかる基準はUA値（ユーエーチ）と言い、
単位は W/m2K（ワット パー 平方メートル ケルビン）です。
数字が低い（小さい）ほど、高断熱の優秀な住宅です。

 

■【表1】の一番下（水色の線）は、国の定めた「省エネルギー基準」で、
0.75以下なら基準をクリアしている事になります。

 

■【表1】の下から二行目（黄緑の線）は「ZEH（ゼッチ）基準」。
「ZEH」とは「家庭内のエネルギー収支をゼロにする」事で、
使う電力＝作る電力（太陽光発電など）を意味します。
ZEH基準は0.6以下で基準クリアです。

 

■【表1】の上2行は「一般社団法人 20年先を見据えた日本の
高断熱住宅研究会」の事で、HEAT20(ヒート20)と呼ばれています。
HEAT20が提案する新しい断熱基準の総称として
「断熱グレードG1・G2・G3」があります。
【表1】ではG1・G2の数値が書かれています。

 

今回リノベーションさせていただいたお宅は、
リノベーション前に実際に測定した数値が1.82W/m2･Kで、
断熱性能を高める工事計画を考え、計算したところ、
0.44W/m2･Kまで数字が小さくなりました。

この0.44という数値は、
リノベーション住宅なのに、新築住宅の基準で比較する
「国の省エネ基準」より、「ZEH基準」より、
HEAT20の「断熱グレードG1」よりも高断熱な性能を持つ
住宅に生まれ変わった！という事を表しています。

 

補助金活用リノベーション＜第1回＞でもお話しましたが、
「令和５年度：次世代省エネ建材の実証支援事業」の補助金を
受ける為には性能要件があり、今回の「地域区分4」の場合は、
UA値0.50W/m2･K以下を満たす必要がありました。

 

今回はこの基準を満たしているので、補助金の上限額 400万円を
受け取る事ができました

補助金活用リノベーション＜第1回＞ | KENSO(株式会社上田建装社)

 

「補助金活用リノベーション＜第1回＞」でご案内した、
令和６年度：次世代省エネ建材の実証支援事業のＨＰはこちらです↓

令和6年度 次世代省エネ建材の実証支援事業

 

 

数字の話が続いたので、ここからは今回リノベーションをした
お宅の工事写真を見ながらご案内させていただきます。
住宅の話で使う断熱とは、「熱を断つ」という意味になります。
室内と屋外の熱が移動するのを、防ぐことで「夏は涼しく、冬は暖かい」
快適な住まいを作ることができます。

外の空気の熱は、屋根・天井・壁・床・窓やドアから室内に移動します。
室内から屋外への熱の移動も同じ場所を通るので、断熱性能が
十分でない住宅の場合、夏はエアコンの冷気が色々な場所から
屋外へ逃げ、外の熱は室内に入ってしまいます。冬は室内を
暖房器具でいくらあたためても希望する温度にならず、暖房を
止めるとすぐに冷えてしまいます。

そこで外壁と内壁の間に断熱材を入れたり、断熱性の高い窓を
使うことで、断熱性能を高めて熱の移動を防ぎ「夏の暑さや
冬の寒さの影響を受けにくい、冷暖房で効率よく快適な温度で
生活できる環境にしましょう」と言うのが断熱リフォーム・
リノベーションをおすすめする理由です。

生活の質を高める断熱材は天井裏や屋根材、壁の中、床下に
設置する事が多いので、日常生活ではほとんど目にしません。
でも、実際には見えない部分も事前調査して、計算をして、
確実にリノベーション工事をしています。

 

 

次回、第3回では、住まいの熱の流出割合の大きい開口部（窓や玄関）
のリノベーション前と後をご案内させていただきます。
お楽しみに！

 

 

住宅が欲しいけれど新築はちょっと予算が･･･と検討中の方や、
移住で古民家を改装して住みたいな、と考えている方は
是非この支援事業を活用し、夏の暑さや冬の寒さを感じない、
リノベーションでも新築同等のZEH基準を超える高性能住宅で、
快適な生活を実現しませんか。

 

 

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